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次はゲーテ

ドラえもんの次はゲーテです。今日の中学一年生のお嬢さんのレッスンでの話し。

「先生、ゲーテについての資料ありますか?音楽の宿題が出た。ゲーテについて調べてこいって。」
「え?ゲーテ?」

話を聞いてみると、案の定、『魔王』がらみでした。『魔王』は言わずと知れた歌曲王シューベルトの名作です。中学1年生の音楽で鑑賞します。

今時の子は、何か調べて来いっていったらインターネットで多分17○○年に生まれて、18○○年に死んだ、ドイツの偉い人だっていうことぐらいちょいちょいとひっぱってくるでしょう。その子はたまたま家のネットはお父さんがいないと出来ないということで、私に聞いたようです。明日だそうで、間に合わない^^;。

なぜ、こんな宿題を音楽の先生は出したか?中学1年生の子どもたちにゲーテの何を調べさせて、魔王とどうつなげさせたいのでしょうか。先ほども申しましたが、子どもがちょいちょいと調べる程度のことが、この歌曲を鑑賞するに当たって必要か。とふと疑問に思いました。もちろん、学校の先生批判をするつもりは毛頭ありません。ただ、この先生の以前からの意味不明な授業、合唱コンでのコメントなどをつらつらつなげて見えてくるもの。それは単に思いつきと時間つぶしとしか思えないのです。

ゲーテのことを調べることは意味がないとは言いません。しかし、音楽の授業として『魔王』を鑑賞するにあったってやること。それは、ゲーテではなくて(ああ、もちろんゲーテは、文学から音楽への影響とかもろもろ考えるともちろん最重要ポイントであることは間違いありません。)、その詩の持つ意味ではないかと。多分13、4歳の子にゲーテを調べさせてもなあ。他にやることがあるんじゃないかと思います。

たった18歳にしてあの『魔王』を作曲したシューベルトの、父からの解放というか、精神的な別離とか、あの曲のもつ力をぜひ子どもたちに伝えて欲しい。そして、あの三役を一人で使い分けるすごさを、多分ほとんどの子どもたちは理解できないでしょうが、40人いたら、そのうち数人でも感じられるようなことを伝えて欲しいと、思いました。名曲の名曲たる所以を少しでも。名曲といわれるものには必ず、ちゃんとした理由があるのです。それを子どもたちに伝えることはそんなに難しいことではないと思います。子どもが興味を持つ方法で伝えれば。たとえその時興味がなくても彼らの脳の片隅に、“あの時聞いたなあ”と隠れて残る程度でいいとも思います。

ああ、そういう意味ではゲーテを調べてシューベルトにたどり着くのか?いえ、ゲーテを調べるという作業で、鑑賞した気に子どもたちがなることを一番恐れるのです。それもネットでお手軽に。いえ、ちゃんとゲーテを図書館の文献で調べたとしても、彼らの知識年齢からいうと、魔王の魅力までたどり着く子が何人いるでしょうか。

来週、どうだったか、彼女に聞いてみよう。

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音楽、ピアノ関係」カテゴリの記事

コメント

この記事、とってもためになりました^^

私も確か中学生の時に、音楽の時間に聞きましたが、
「おとーさん、おとーさん、魔王がいま」というフレーズと、
「子どもは父の腕の中で死んでいた」という最後の
結末がとっても印象的で、今も強く残っています。
(その後、聞く機会はありませんが)。

せめて音楽そのものの素晴らしさを感じさせてくれる
ような授業を、子供達にしてもらいたいですね。

riroさま

ありがとうございます。なんか、励まされるわぁ。

>今も強く残っています
若く、柔軟な脳のときに、こういう経験を一つでも多くしてほしいですね。そしてその積み重ねで、人生豊かになると思うのです。

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