8月27日(土)、ピアニストで文筆家の青柳いづみこさんの新刊『グレン・グールド 未来のピアニスト』の発刊記念トーク&ミニライブをみるために渋谷のタワーレコードに行って来ました。
青柳さんのご著書は随分読ませていただいています。難しい内容をわかりやすく書かれているのでとてもためになるのです。
このグレン・グールドも書評が日経新聞に掲載された時からぜひ購入しようと思っていたらトークショーがあることを知り、待ちに待って行って来ました。
お相手はロック評論家のマイク越谷氏。
グレン・グールドは、私は中学生の時、レコードを買って聞いていたらうなり声がするので、これはなにかの間違いか?と何度も何度も一生懸命聴き直したという。物を全く知らなかったんですね^^;
まずは、青柳さんのピアノ独奏から始まります。クープランのパッサカリア。そして、なんと!その曲を弾いている若き日の(14歳)のグレン・グールド自身の録音を聞かせてもらいました。
成熟したグールドとは全く別物の演奏で、びっくりです。なんと、お父さんがそのころ出たばかりのオープンリールの録音機を購入して録音したんですって。よくぞ残っていた。
また、グールド作曲の曲をまずは青柳さんが演奏されて、その後、グールド自身の演奏と聞き比べたり、他にも、ショパンを弾いている録音も聞かせてもらいました。
その後のトークでは、演奏家としての活動をすぐやめてしまったこと、ロック評論家越谷氏からは、ビートルズやエルビスプレスリーにも話が及び、1950年代の音楽界のことなど興味深い話が満載でした。
戦争で大物ピアニストが次々いなくなったり、ディヌ・リパッティが夭折して、戦後売れるピアニストがいなくなりました。そのためクラシック音楽界としては、新星としてグールドを発掘してスターダムに押し上げた、などという業界内輪話など興味は尽きません。
今では売れるピアニストがいないから探すなんて、考えられないことです。
40分ほどの短い時間でしたが盛りだくさんでした。
その後、サイン会。私は本と、ドビュッシーのCDを購入。どちらにもサインしていただきました。
そして、おみやげまで・・・。
グールドはこのビスケットとお水だけで生きてたらしい。一人一枚ずついただきました^^;;
やっぱり変わった人、ではあったんですね。ますます本を読むのが楽しみです。
今日も応援よろしくお願いいたします。
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