六本木まで浮世絵展を二つ観に行ってきました。広重は会期があと二日、見逃しそう~だったのですが、なんとか行けてよかったです。
六本木ヒルズはいったことがあるけど、美術展は初めて。まず入り口がわからん。なんとかたどり着き。
森アーツギャラリーで開催されている、『没後150年歌川国芳展』へ。
チケット売り場ですでに並びました。浮世絵、人気なんですね~。外国人も数多くみかけました。
イヤホンガイドを借りたら出発です。
黒山の人だかりとまではいかないけれど小さい絵の前にびっしり人垣ができていました。それでも時々空いた場所があるのでみつけみつけじっくりと観る事が出来ました。
人物、美人画、戯画、風景。ありとあらゆる題材を斬新な構図と色使い、そして奇想天外な発想で繰り広げられる世界はそれはそれは見事でした。とにかく観ていて楽しくなります。
そして、水野忠邦の天保の改革のあおりで浮世絵界も規制されるとそれをバネに新境地を開くという国芳のたくましさ。
躍動感溢れる絵の数々から、いつの時代にも日本人はめげることなく生きてきた生き様まで感じる事ができて私も元気をいっぱいいただきました。
展望台はケチったので、入り口から撮影(笑)
元気をいただいたので、もう一つ頑張って行くことに。
ミッドタウンサントリー美術館で開催中の『殿様も犬も旅した広重東海道五拾三次』展へ。
こちらの方は会期を二日残すのみとなっているのでヒルズよりも大混雑でした。
すでに日本橋にさえ近づけません大渋滞をおこしていて、箱根までたどり着くのに何時間?状態。仕方なく、戸塚も通り過ぎ箱根も見ずに、由井あたりから歩き始めるという始末。
様子見で後戻りしたり特急にのって浜松まで行ってみたり、もうめちゃくちゃ。仕方ないけど。
でも、面白かったのはだんだん空いてくるってこと。小田原までは大大渋滞。そして大人気は箱根の山越えと富士山!
鈴鹿山脈を越えたら大渋滞も解消されてすいすいです。
広重の絵は季節感が溢れ、雨音や風の音、雪の冷たさまで感じられそうです。そして人の声さえも聞こえてきそうなくらい臨場感溢れていました。
でも、反面関西はお江戸の人たちからはなじみが薄いのを体感してしまった。広重にしても国芳にしてもやはりお江戸の文化で上方文化とはまた違うんだなぁと改めて思いました。
私はというと、上京して27年。関西で暮らした時間より長くなってしまったのだけれど、大渋滞の日本橋より比叡を背にした三条大橋の絵を見て嬉しくなった自分に驚いてしまいました。
すいすいと東海道を京へ向かえたらまた違った印象だったのかもしれませんが。
国芳展でゲットしたもの。「猫飼好五十三ひき」のクリアファイル。国芳は無類の猫好きだったようで、宿場ごとに名前のついた猫がいるの。面白いでしょ。それといつものマグネット。
良いお天気だったので、乃木神社まで足をのばしてお礼参りをしてから帰ってきました。
楽しいお江戸の世界を体感できて良かったです。
広重は15日日曜まで。国芳は来月2月12日までなので機会があればぜひ
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