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『ミス・サイゴン』観てきました

今日帝国劇場でミス・サイゴン観てきました。

配役 エンジニア  市村正親   ジョン    今井清孝
    キム     知念里奈   エレン    高橋由美子
    クリス    井上芳雄    トゥイ    泉見洋平                

ストーリーは、まるっきりご存知歌劇『蝶々夫人』ベトナム版です^^;したがって、何に重点を置いて観るか、この観点によってまるっきり観劇後の感想は違ってくるんだよなぁ、というのが今の第一の感想。

このバカ男、身勝手男に翻弄された可哀相な女性っていう話がどうも好きではないので、というか腹立たしいだけなので、そんなストーリーでどうやって感動するかって言うと、もう、これは個人の演技力、生の舞台の魅力、に尽きるでしょう。あくまでも私はです。だから今回チケットを取るにあたって、配役で選びました。あくまで私の好みです、もちろん。で、私がぜひ欲しかったのは市村エンジニア、井上クリス、松たか子キムがどうしても欲しかった。でも行ける可能日では売り切れで、何をとるかで悩みに悩み結局松たか子キムを捨てました。そんなに何回も行けないし。

市村エンジニアをとにかく観たかったので、その視点に立つともう二幕の彼のアメリカへの思いの場面は彼ならでは、独壇場。ぐいぐい引き込まれました。あくどいことをする奴だけど・・・悲哀あふれるエンジニア像。切ない思いが伝わってくる。観客と舞台の一体感は彼ならではのものでしょう。知念キムは『屋根の上のヴァイオリン弾き』しか観たことがないのでなんともいえないのですが、うん頑張ってたっていうのが感想。え~ん。やっぱりこのミュージカルはキムを捨てるべきではなかったかも。情感がもう少し・・・。でも歌もしっかりしてるし、演技もいいし、何だろう。クリス井上は可愛いからいいわ。今旬の俳優さんですから。でも絶対米兵には見えない!

ということで、とにかくテーマは重くラストがなんともやりきれないのはわかっているので、どういう風に自分の中で折り合いをつけて劇場を後にするかっていうと、う~ん、わからないです。だから市村さんはさすがねぇ、と思って帰ってくるしかないか。

おまけ。来ている観客層について。宝塚とはもちろん違っているのは当たり前ですが、全体にとっても地味かも。これはどうしてだろう。ストレートでもなく、クラシックコンサートとも違う。井上君の追っかけもいるだろうからもっと客層が若いかと思ったら全然違うし。プロデューサーじゃないので^^;そんなこと気にしなくていいのだけれど、一体このミュージカルはどこの層をターゲットにしているのか。それにしても8月からのロングラン、ほとんど完売って言うのも凄い。

おまけ、その2。帰りに日ごろゆっくり楽譜あさりにいけないので銀座の楽器店梯子しました。しとしと雨の夕方の銀座、中々良かったです。夫がもれなくついてきますが^^; もう誰も子供たちはついて来てくれなくなってしまったので、仕方ないですね。でも、こうやって歳取って行くんですよね。平穏な家庭を幸とするべきでしょう。今日もまた世界では戦争があり、第二のキムが生まれているかもしれない。そして犠牲は子供たちです。
    
     

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