発表会に向けて ~その5きききのこ編partII~
今日、随分スムーズにびっこがひけるようになったのでなじみの楽器店へ行ってきました。注文していた“ききこのこ”の楽譜が届いたということだったので。
売り場のお姉さんとは顔なじみで、いつも、これこれこんな楽譜で、とか、もっと簡単になった楽譜をとかわけのわからん質問をする私に、さっと私が考えているような楽譜を探してくれるプロのお仕事が出来るお姉さんです。最初に探しに行ったときにさすがそのお姉さんも、“ききこのこ”じゃあわからなかったんです。今日楽譜を取りに行ったら、大変ですねえ、なんて声を掛けてくれたので、思わず愚痴って来ました。いけないいけない。
本当は子供のいいなりになって、ああいう曲を弾かせてしまうんじゃあなくて、ピアノがうまくなるための曲を弾かせた方が、ピアノの先生としてはプロだと私だって思っているのです。でも、やっぱり私には出来ないんですね。無理強いになるので。そこをもっとうまく、コントロールするのがやっぱりピアノをうまくする先生だとも、それが技量だとも思います。私はそれができない“子供の気持ち”をくんでしまう、駄目な先生だとかなり情けなくなっていたんです。
そうしたら、そのお姉さん。今の子には無理でしょうって言うんです。以前は厳しくが当たり前だったけど、今はそれじゃあ子供がついてこないでしょうって。(あ、ああいう楽器店のお姉さんって音大出身の人が採用されているので、彼女もそうです。で、現場の実態もかなりわかっている)どの先生方も苦労してらっしゃいますよって慰めてもらっちゃいました。
やっぱり、ピアノなどの芸事は地道な積み重ねが本当に必要なものです。少しずつでも。それが受ける側に皆無だと、どうしたら子供を伸ばせるか。これが町のピアノの先生の共通の悩みだと思います。それが、私の場合子供に媚びることになっていないかを、つきつけられてしまったんですね。きききのこで。でも、今日レッスンに来たその子にやっぱり媚びるのではなく、どんな素材でも絶対に教えようと頑張ってみました。一回で弾けないとすぐ泣く子なので、また、泣きが入りそうになったけどね。
そんなこんなで、悩みの尽きない私ですが、今日の日経新聞夕刊に、興味深い記事が出ておりました。今日は教える側からの意見だけなので何とも言えないのですが、やはりあきらめがはやい、とか、向上心、忍耐力が落ちているって言う意見は気になります。でもそうさせたのは何か。では、私の立場で出来ることは何か。前よりちょっと頑張ってみる、できるように、弾けるようになって来たという経験を少しでもさせることですね。そこから、何か少しでも得られることがあるって信じてね。
悩みが悩みだけにとりとめなくなってしまった・・・。
« GOOD LUCK !! II | トップページ | 映画『オペラ座の怪人』観てきました »
「音楽、ピアノ関係」カテゴリの記事
- 9月7日 NY5日目(2024.09.08)
- 9月6日 NY4日目(2024.09.07)
- 9月4日 NY2日目(2024.09.05)
- 3月1日(2024.03.01)
桜桃さんは、なんて誠実な先生なんでしょう~。なかなか生徒の気持ちをそこまで汲んでくれる先生っていませんよー(^^)
ところでちょっと気になったのですが、その子の親御さんはその選曲に関しては、なんて仰っているのですか? 普通、親の方から子供に、それはやめた方がいいんじゃないのとか、ひと言ありそうなものですがね~。
投稿: riro | 2005/02/26 01:02
riroさま、いつもお励ましありがとうございます。嬉しいです。
>その子の親御さんはその選曲に関しては、なんて>仰っているのですか?
自分の子供のやっていることはすべてOKなんだと思いますよ~。ちゃんと、2曲弾きますって言って、別の曲言ってたんだけれど…。
ま、1曲はまともな曲を説得して弾いていただいておりますので、なんとか格好つくでしょう。トホホ。
投稿: 桜桃 | 2005/02/26 17:06