雪組東京特別公演『睡れる月』観てきました
本日、雪組東京特別公演『睡れる月』日本青年館にて観てきました。午前公演です。
絶好のお花見日和、右に行くと新宿御苑、をしり目に、左前方へ、日本青年館へ向かいました。幕間に食べようと、千駄ヶ谷のNEWDAYSに寄ると、棚には全くおにぎりなし。とぼとぼと劇場へ向かう。
『睡れる月』ならぬ、『睡くなる月』?かと心配になりましたが、後へ進むほどまあ、盛り上がり、全体としてはとても水準の高い舞台だったといえるでしょう。でもね、大野センセ~恋愛物苦手ですかぁ?複雑な時代背景やら人間関係やらの説明もかなりうまく処理し、舞台は進みます。
が、このストーリー絶対、テーマである結末の転生は最初の舞風りらさんふんする大君との転生じゃあなくって、義兄弟男同士の友情、兄弟愛なんやらの転生問題に変わってるぞ~。要するに、コムちゃん(朝海ひかるさん)とかしげちゃん(貴城けいさん)との男の物語の部分は素晴らしいのに、こむちゃんとまーちゃん(舞風りらさん)の話になると途端に面白くなくなるという繰り返しで全体として散漫な印象になってしまいました。おまけに二役でまーちゃんがでてきてこちらも転生にこじつけかぁ。ここが、本当はもっと盛り上がるはずが、まーちゃんの二役の意義がなくなってるじゃないか。まーちゃんの二宮かっこいい!のに。というか、そちらだけの話にするわけにはいかないかぁ・・・。吉野に残る意味が説得力不足になってしまう。
この話、コムちゃんとかしちゃんの男の友情、義兄弟の関係のみで、お話を進めたほうが絶対面白かったと思うくらい、コム&かしの並びがよかった。ダブルトップのような扱いで、思わずこれでいいのと心配になるくらいでした。って、私何を心配しているの・・・^^;
これが最後まで尾を引いて、娘役さんの総踊りはつけたしでした。その後の男役の総踊りのすばらしいこと、和物の雪組の本領発揮でした。
なぜかなあと考えたら、コムちゃんの前回の轟さんとのからみのお芝居がまたよくって、今回のかしちゃんとの並びがよい。コムちゃん自信が色気のある役者さんでしょうから、娘役とのお芝居より、男役同士の芝居の方が生かされるんでしょうか。でもそれじゃあ娘役とのトップコンビが~。でもあの二人の踊りは抜群だから、芝居は男、踊りは女役と組むべしか・・・。
まあ、最後の15分のために、2時間睡らない月にしましょう。
« 『レ・ミゼラブル』観てきました | トップページ | 桜吹雪 »
「観劇」カテゴリの記事
- 観劇録(2021.09.26)
- 東京宝塚劇場月組公演『桜嵐記(おうらんき)』 スーパー・ファンタジー 『Dream Chaser』(2021.08.09)
- 完走しました(2021.07.29)
- 始まりました(2021.07.22)
- 東京宝塚劇場花組公演『A Fairy Tale -青い薔薇の精-・シャルム!』(2019.11.18)
こんにちは。
>この話、コムちゃんとかしちゃんの男の友情、義兄弟の関係のみで、お話を進めたほうが絶対面白かったと思うくらい、コム&かしの並びがよかった。
激しく同感です! ストーリーはわかりにくかった(時代背景が馴染みなく難しい)けれど、この二人のがっぷり組んだお芝居を観られたので満足しました。本公演ではそういうのが全然なくて不満だったので。
私が観た回には、すでに雪組の組子になった水クンが来ていたけれど、これからどういうふうに使うのか楽しみでもあり、不安でもあります……。はたして、来年のベルばらは???
投稿: Tompei | 2005/04/10 11:57
>楽しみでもあり
アンドレ、オスカル、フェルゼンをトリプルキャスト日替わりで^^;ウソウソ・・・
>不安でもあります
確かに。
こうして、宝塚から目が話せないという、向こうの思う壺にはまるんですよね。またベルばらかといいながら、チケットゲットに奔走する。
投稿: 桜桃 | 2005/04/10 20:13