« 花粉症を乗り切る | トップページ | こうさぎの背景 »

4月1日

今日は、次男の誕生日です。エイプリルフールじゃあありません。生まれからして冗談のような子で・・・。4月1日までが早生まれ、すなわち1年年上の子と同じ学年になります。つまり、永遠に同じ学年の中では一番年が小さいってことです。

つい先日、彼が言うんです。僕、お勉強できなかったよねえ?え、どうして?って私。だって、お母さん1年生のときお勉強できないって先生に呼び出されたじゃない。ええええ・・・!そのことについては、一切触れたことがありませんでした。なのに覚えていたのね。ここ8年間。もちろん兄にも姉にも言っていません。兄がなんでそんな面白いことだまってたんだよぉ、って言うんです。アホ、今なら笑って済ませられるけど、その当時は・・・。かれは先生運のない子を絵に描いたような子で。

小学校に入学してひと月ほど経ったある日、担任から電話。この担任、評判(悪評です)の担任(>_<)でした。が、まさか我が子がその餌食になるとは思っても見ませんでした。でも今から思うと、早生まれの悲劇です。

あわてて学校に飛んでいくと、一人ぽつんと座ってしゃくりあげているんです。今もそのことを思い出すと可哀想で涙が出る。親もいけなかったのですが、つい末っ子で、歳も上と離れているし家族みんなで可愛い可愛い生きているだけでいいわぁと、育てたと言うか育ったのがいけなかった。おまけに幼稚園も思いっきり遊べる幼稚園。野放し状態、何にもお勉強をさせずに小学校に上げました。

○○君はカンニングをしたんです!と開口一番言われました。カンニングって、まだ一年生早々で・・・。10-1=0
そうすると9-2ができなくて、計算カードの裏をみて答えを探して写していたんです。って・・・。こんな子初めてですって言われました。私だって三人目にしてあんたみたいな先生初めてだよっと思ったけれど、言っても無駄で。

つまり-(マイナス)の概念がなくって10から1をとったら0になる。でも9から2は取れないから困ったらしいです、我が子。冗談みたいですが、そのときの彼にしてみたら、多分先生の説明じゃあ全然わからなくって彼なりに必死だったと思います。算数理解できない子じゃあないと思います。今なら中学校で時々数学満点取ってきますから。

足し算、引き算など何もさせずに学校に行かせたのがいけなかった。なんとなく、説明しなくても自然に理解できるものだと思っていた親の認識の甘さ、教師の指導力不足、そして早生まれの知的問題ではなく生活年齢の低さによる理解不足、いろいろ重なりこのような事態になったんでしょう。彼の手を引きながら学校から帰る道の辛さといったら。もうもう、私自分を責めましたね。次の日から全く声がでなくなったもん。三週間くらいかかったと思う、出るようになったの。

その担任の頭には次男はお勉強の出来ない、おまけに卵の食べられない厄介な子とインプットされ、駄目な子っていうレッテルが貼られました。その後も何度となく家に電話がかかってきて、何回校長室にまで行ったことか。私とうとうそのために当時としてはまだそんなに普及していなかった携帯電話を持ちました。一度は私が不在で夫のところにかかり、夫が不在で最終緊急連絡先にまで電話がかかりました。たいした用じゃあないのに。

その後も担任には恵まれずようやく救われたのは5年生のときの担任の先生です。早生まれなんて大丈夫、大丈夫、とおおらかに受け止めてもらい、いろいろフォローして下さって彼もようやく自分に自信を持てるようになりました。今、僕ってお勉強できなかったよねえって言えるようになったって事は早生まれの遅れが、皆に追いついたってことですね。思春期を向かえようやくです。

4月1日。我が家にとっては特別な日です。

追記 この記事はジャンバラヤにトラックバックさせていただきました。

« 花粉症を乗り切る | トップページ | こうさぎの背景 »

教育」カテゴリの記事

コメント

早生まれは、本当に可哀想ですね。私の下の兄は2月の末生まれで、
上の兄は4月の初めの生まれ。二人は、よく比較されていましたね…。

それから、学校の先生の中に、時々いますねー。その先生のお子さんは
大丈夫だろうかと余計な心配しちゃうほど、???な先生が…。

うちの子供達には、学校の先生よりも親の言う事聞いといた方が
間違いないよ、と小さい時から言っています。子供を本当に守れる
のって、最後は親しかいませんからね(^^;

私の妹も4月1日生まれです。
幼稚園のアルバムをみると、
他の子より頭ひとつ小さいです。
かく言う私も3月生まれなので
小さい時は確かにいろいろできないことも
多かったような気もします。
でも、自分ではなんで
自分がみんなよりできないかなんて
わからないんですよね。

riroさま
そうですかぁ、お兄様も早生まれでしたか。

>その先生のお子さんは大丈夫だろうかと
ご優秀らしいです^^;だから、引き算が理解できないなんて考えられないんでしょうね。

>最後は親しかいません
ホントそうです!上の子の先生たちはいつもいい先生だったんでついうっかりしたんですよ(;_:)

こけ玉さま
おお、妹さんも究極の最年少。こけ玉さまも皇太子さまと同じでしたね。

>自分ではなんで自分がみんなよりできないかなんてわからないんですよね。
ああそうなんだ。納得。大人になってみれば一緒なのかもしれないけれど、親も子も早生まれをいやと言うほど実感させてもらいました。

初めまして、葉月と申します。
金木犀さまのところから、ときどき飛んできて読ませていただいていました。
まだまだ子育て中の私、とてもためになるお話など伺えて勉強させていただいております。
ご次男くん、4月1日生まれなのですね…
やはり、1学年違うといろいろとあるのですね。
うちは娘が4月7日なので、ご次男くんとは逆で、どちらかといえば、学年ではお姉さんになります。
ですので、それはそれでできて当たり前なところもあって、できなことを私がもかなりキツク当たってしまっていることもあり、彼女にもプレッシャーを与えてしまっていたようです。
それも私の気持ち次第だと分かり、現在心を入れ替えて、子育てを頑張っていこうと思ってます。
また、色々と勉強させてくださいませ。

葉月さま

はじめまして。コメントありがとうございます。

>とてもためになるお話など伺えて勉強させていただいております。
アセアセ、恐縮です。

>現在心を入れ替えて、子育てを頑張っていこうと思ってます。
子育ては親育てを実感する日々ですが、その一生懸命さがたとえ“キツク当たって”しまっても、子供にちゃんと受け入れられている思いますよぉ。

こちらこそ、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 4月1日:

« 花粉症を乗り切る | トップページ | こうさぎの背景 »