日生劇場『Ernest in Love』観てきました
昨日、日生劇場にて、花組公演『Ernest in Love』(アーネストインラブ)観てきました。これは専科の樹里咲穂さんの退団公演で、チケット入手困難で、私も全滅してたのを、運良くネットで譲っていただいて行けることになりました。良心的な掲示板があって助かります。
原作は英国の劇作家オスカー・ワイルドの「まじめが肝心」で、1960年オフブロードウェイで初演されたのを今回は新たに宝塚の脚本、演出家の木村信司が脚本、演出しています。
実力派樹里ちゃんにふさわしい幕引きの公演となりました。彼女は卒業したらすぐルキーニ(エリザベートの)が待っているし、良いはなむけだと思います。彼女の前途を祈ります。最後のデュエットダンスでお別れしきました。洒落ていて楽しく・・。蘭寿とむさんがいつからあんなに歌がうまくなったのというくらいすべてが良かったし。
このミュージカルはよくシェークスピアが取り入れているなり代わり、なりすましというお芝居の常套手段の面白さに、楽しい踊り、歌を加えたミュージカルで宝塚らしい仕上がりでした。私は先週、新橋演舞場で、同じ手法なのだけれど、こちらは明治の貧困、世相をえぐってみせて、重く、しかし余韻を残す秀逸のラストのお芝居を見てしまった後だっただけに、自分は何を求めてお芝居みるのかしらとちょっぴり後味の悪い思いで劇場を後にしたのでした。
宝塚にはもちろん、そういうものを求めてはいないのですが・・・。
さて、今回のお芝居のポイントは消えものです。“きゅうりサンド”と“マフィン”。これは上流社会の午後のお茶のお供らしい。それひとつで蘭とむ扮するアルジャノンが貧乏な貴族、借金だらけの貴族ってのが分かります。原作(もちろん日本語訳です^^;)を読むと、“しゃれ”やら英語がわかっての“ウィット”満載。当然人気作家ですから、オスカーワイルド。こうなると、外国語がわからんで向こうのお芝居を見るって情けない話です。でもそういうところ、木村センセって上手なのかなあと思いました。本が。
どうしてもきゅうりサンドが食べたくなって今日のお茶のお供に作ってみました。
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こんばんは。今日私も見てきました。
桜桃さんの感想、全く同意。蘭とむくんの歌唱力とか、原語でしゃれが味わえたらなァとか、そしてきゅうりサンドが食べたくなったところまで。(笑)観劇後喫茶店で野菜サンドを食べたけど、当然きゅうりにトマトが付いてきちゃってた。
投稿: ponta | 2005/09/04 22:09
コメントありがとうございます^^
楽しくって、よかったですよね。楽しく笑って送るってのも樹里ちゃんらしくてよかったのかなぁ。
そうそう、トマトがついてちゃあ感心しませんよね。写真でよろしかったら召し上がれ^^; スライスしたきゅうりをフレンチドレッシングで和えてパンにはさむっていうのがイギリス式らしくって、そう作ったつもりだけれど、その通りにはどうも出来ていないようですが。
投稿: 桜桃 | 2005/09/04 23:12
こんにちは!
どうやら同じ回を観ていたようです(^^)。そして、終演後の「ちょっと一杯といいつつ数時間」の部分も同じ(^^ゞ。
「らんとむのポイント急浮上」はみんなの一致した意見でした。月組バージョンを観た友人によると、きりやんにはない魅力が出ていたそうです。
投稿: Tompei | 2005/09/05 11:40
そうでしたか!是非一度ご一緒したいものです。
>らんとむのポイント急浮上
やはりそうでしたか。樹里ちゃんやあすかさんが上手いのは分かっていましたが、あのお芝居は蘭とむくんの好演によるところ大ですよね^^
楽しいお芝居を見た後の一杯っていいですよねえ~^^;
投稿: 桜桃 | 2005/09/05 14:02