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いろはにほへと

昨日の占いをされた、涼さんまいくろさんがそれぞれ、とってもすてきなタイトルをつけて占いをお試しくださいました。

「色は匂えど……」
「あさきゆめみし ゑひもせすん」

これはご存知、日本古来のひらがなを全て使った歌です。全て一回ずつ使ってこんな素敵な歌が出来る。もうもう日本人って偉いわ~^^意味についてはいろいろな学説があるそうですが・・。今日は、その話じゃなくって。

ご存知と書きましたが、今の子はご存知じゃない話を。

ピアノにはこの“いろは”がなくてはならないのです。ピアノというか、音楽の勉強には。いろはは、主にカタカナ表示す、イロハ・・です。

これまたご存知ドレミ・・・という音名を明治時代、訳したのがイロハ・・です。ドレミはイタリア語。ちなみにドイツ語ではABC。英語とはシの音だけ異なります。ドイツ語はH、英語はBを。単に訳す時、日本のアルファベットともいえる、“いろは”をあてたわけです。そこら辺の歴史はザックリ割愛して。

何が言いたいかというと、生徒に教える時、いろはにほへと・・。知らないんです。非常に困る。まず、これを知らないと、ハ長調の説明が出来ない・・。カデンツも弾けない・・・。丸暗記は、無理です。丸暗記させる指導法もありますが、丸暗記できるほど、うちに来る生徒は音楽のお勉強にお家で時間を取れません・・。

どんなにちいさくても最初から理論(というほどではないが、)、仕組みを教えると、スルッと理解します。それが、最近、いろはにほへとを知らない子続出。で、私は国語のセンセにもなるわけです^^;;;

ちなみにわが子に聞きました。「知ってる?」「知ってる。」どうして知ったかは覚えてないそうです。でも私が教えた覚えもないし^^;・・。自然と身につくのか???身につかなかったのははぜ?

でも、いろはにしても、ABCにしても“イ”や“A”が最初の文字なのに、なぜ、それが音階の始めの音ではないか・・。三つめのドやハから始まるか。う~ん。こうなると、音階の話や楽譜の歴史になってしまうので、割愛。するしかないわね~。簡単には説明するけど、絶対理解出来てないと思う。

もう一つ、ついでに子どもが面白がる話をくっつけて印象付けます。現代のピアノで言う真ん中ドから、レミファソラと高くなった、真ん中ラのラを440ヘルツと決めたのはまだまだつい最近1939年だそうですが、どうして、440ヘルツの高さの音をラにしたのか。人間の赤ちゃんの産声が440ヘルツだからだそうです。赤ちゃんは人種を問わず、ラの音で生まれてくる。(riroさんのところで、蚊の羽音もラだと教えてもらった・・。)

この赤ちゃんの生まれる時の声、産声が、音楽でも最初の音。ラがA、日本語のイ。

でも、これは実のところ違うのです。なぜなら、バッハなどのバロック以前に時代はラが440ヘルツではなかったので・・。もっと低かったらしい。440ヘルツ前後になったのは、18世紀以降。とにかくラのところから、いろは・・。ABC・・と覚えさせます。そうすると自然に、ドレミファソラシ。。ハニホヘトイロハと口から出るように子供達はなるようです。

しかし、話を戻すと、この最初のイロハを知らない!あげくにひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、いつつ・・むっつ、という数え方知らない子も結構いたりして・・。でも、そういう子でもABC、もワン・ツー・スリーもは知ってるのよねえ~。

音楽やる前に、他にやることがあるかもと、日本の将来が心配になる今日この頃。

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コメント

こんにちは!

言いたくないケド、イマドキの子は・・・(-"-;)

イマドキぢゃない大人でもきっと知らない人いますよね。
先日テレビを見ていたら、イイ歳して干支を知らない芸能人が出ていて萎えました・・・

∥自然と身につくのか???身につかなかったのははぜ?

うーん、大きくなっていく時期に自然に身につけていくことを知らないのは、あるいは大人のせい(敢えて責任とまでは言いませんが)かもしれませんね。

ワン・ツー・スリーとは唱えても「いちー、にー、さん」とは数えない。
こうしたことが重なれば、自然に口から出るようになるのは無理でしょう。

アリスさん、涼さん

こんばんは。コメントありがとうございます。

アリスさん

>イイ歳して干支を知らない芸能人
ふ~~。

でも、自分が何でも知ってるかって言うと自信ないんですけど^^;最低限のラインが現在下がってることだけは確かですね。


涼さん

>大人のせい
でしょうねえ。
こんなことぐら
い知っているだろう・・、ということは今どき無理なんですね。

わらべ歌も、唱歌も化石になってしまいました・・・・。

最後までとは言いませんが、せめてイロハニホテトぐらいは知っていると思いましたが。知らない子も多いのですね。これが実情ですか。
これを知らないと、「イロハも知らない」という警句の意味が通じない…。

ちなみに娘は最後まで言えましたが、学校ではもちろん習っていない。どこで覚えたかというと、(以前にパパから聞いたこともあったけど)、この間の修学旅行で日光の「いろは坂」を通った時に、バスガイドさんから教わったそうです^^;
人間、興味があれば、いつ何処でだって覚えられるってことですね。

赤面しながら訂正です。

∥ワン・ツー・スリーとは唱えても「いちー、にー、さん」とは数えない。

ワン・ツー・スリーとは唱えても、「ひとーつ、ふたーつ、みっつ」とは数えない。

そうそう「イロハニこんぺいとう」なんて言ったりしませんでした?

昔実家の母が、ドレミファソラシドの音階で、
ハニホヘトイロハ~ハロイトへホニハとそらんじたことが
とっても印象に残っています。
いろはにこんぺいとうは大人になってから知りました。
私の知ってるのは「デーブデーブ百貫デーブ
電車にひかれてぺっちゃんこ」ですね。
後半はだいたい同じなんですけど。

おはようございます。みなさま、コメントありがとうございます。

♡riroさん

>せめてイロハニホテトぐらいは
そうなんですよね。

>これが実情ですか。
こんなことも知らないの~、っていうことと、こんなことまで知ってるの~というバランスが、ちょっとずれてきているというか、それもまた社会の縮図なんでしょうが。プリキュアでしたっけ?何百枚も集めて、すごい情報持ってる子がいたり、電子機器を使いこなしていたり、ゲームだったり・・。

♡涼さん

わざわざありがとうございます。

>「ひとーつ、ふたーつ、みっつ」とは数えない。
お風呂で“とお”数えるまで上がっちゃいけないとか、子どもと一緒に入って言わないんでしょうね。確かにスピード社会。ひとつ、ふたつ・・、と数えるととろいですから、いち、にっ、さん、でしょうね。
 
>そうそう「イロハニこんぺいとう」なんて言ったりしませんでした?
言いましたよ~。くらもちふさこさんの漫画で使われてましたし。


♡こけ玉さん

>ハニホヘトイロハ~ハロイトへホニハとそらんじたことが
下降もそらんじてらっしゃいましたか。すごい。お母さまおいくつでしょう?戦時中、使われていたようですね。

トホホヘニニハニホヘトトト♪


>百貫デーブ

言った言った!というか、言われた^^;;;太ってるのがすごいコンプレックスだった・・。
でも、百貫なんて死語だわね、現在じゃ。


こんにちは!

なんとっ。いろは・・判らないのか~(´・ω・`)
これは驚きました(^^;

私も幼少からピアノ&エレクトーン習っていたので、勿論イロハの説明はされたのですが・・・もうその前段階から説明しないといけないんですねえ(汗)こりゃ大変だ(^^;

しかし桜桃様、色々子供たちが面白がって覚えてくれるように考えて教えてくださるなんて・・・よい先生でいらっしゃいますね~(^^*

まいくろさん

>もうその前段階から説明しないといけないんですねえ
うう・・。そうなんです。鼻のかみかた、爪の切り方、挨拶の仕方、言い出したらきりがない・・。こういうこと全て含めてセンセなんでしょうねえ。で、子どもに教わることも多々あるわけでして。
頑張りますね^^

・昔(中学生)の頃、友人たちと『♪デーブ デーブ百巻デーブ車に轢かれてペッチャンコペッチャンコはせんべーい、せーんべいは丸い 丸いは(中略)光るはオヤジのハゲ頭!』とくだらない歌で盛り上がったりしていましたが、この歌ってマイナーなのでしょうか?

赤木圭さま

はじめまして。コメントありがとうございます。

わたしも知っています。関西人ですが・・。

最近の子どもたちってそもそもこういう歌を歌ってはやしたてたりとかしないみたいですよ~。遊び歌もほとんど歌わないみたいだし。何して遊んでるんでしょうねえ。

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