中欧旅行記 その6 ~カレル橋西岸~
その5の続きです。
カレル橋を渡ると王宮や宮殿が多くある地域です。プラハ城は午後からの見学ということで、午前中最後の見学は
⑩聖ミクラーシュ教会へ。
中に入ります。
もともとは13世紀のゴシック様式の教会だったのが18世紀から約半世紀かけてバロック様式の教会に改装したとのこと。その時その時の勢力によって建て替えるのではなくて改築するという発想が凄いですが。
内装は見事なフレスコ画が天井一面施されています。
1787年、モーツァルトが弾いたパイプオルガン。
7月8日、午前の市内観光終了。
お昼ご飯は⑪ストラホフ修道院へ。待っててくれたベンツに乗り込んで移動です。
修道院?そうなんです。こちらで製造されるビールは絶品!情報あり(笑)。
中世から受け継がれてきた図書室があって蔵書が見事だそうですか、現在改修工事中で見学出来ませんでした。
見事な教会、修道院、数々あります。それはヨーロッパだから当たり前、ローマ帝国の勢力がココまで押し寄せていたわけですから、キリスト教国であったわけです。チェコは。ところが、ソ連侵攻、社会主義国家として数十年。その間に宗教を持たない国民となったそうです。チェコの国民は6割以上が無宗教だそうです。
こんなに一杯教会があっても見学してるのは観光客だけなんて雰囲気ですし。日曜日のミサもない教会も多いそうです。日本人のおおらかな?宗教観とは全く異なる次元での無宗教のようでした。
同じ立場のハンガリーでは、無宗教の人がチェコほど高い比率ではないので、社会主義だけが原因でないと思うのですが。社会主義体制を維持するために密告が横行してその母体が教会の信者同士で、キリスト教自体がダメになっていった、という説もあるようですが、本当の原因を知りたいものですね。
チェコの英雄、ヤン・フスが、ローマカトリックに異を唱えて火炙りになってしまった、ということも根っこにあるのかもしれません。
無宗教なので、結婚式は二人で市役所に行って書類を出して簡単にお仕舞いだそうです。その後、家で、一晩中、何回かにわけていろんな人たちと披露宴というかパーティーをしてお祝いをするそうです。その時食べるのが豚の丸焼き。ガイドの西村さんもそういう結婚式をあげたそうです。日本から着物を持参して。
ということで、教会は献金もなく台所事情はどこも非常に苦しい。そのためオルガンコンサートをしょっちゅう開催して入場料などで教会経営に補填しているそうです。が、教会に縁のない人たちがどれだけ教会のコンサートに行くのやら。
美味しいビールを作って売る、のも修道院の重要なお仕事ってことです。教会コンサートはともかくビールは良い商売でしょう^^;
お葬式事情、死生観も聞いておけばよかったと気づいたのは帰ってから。
お昼をすませたあとは、いよいよプラハ城内部見学です。
続く。
« 中欧旅行記 その5 ~カレル橋~ | トップページ | 中欧旅行記 その7 ~プラハ城~ »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 第六十六回お江戸オフ(2019.12.08)
- 京都であれこれ(2019.11.13)
- 今日の富士山(2019.11.09)
- 日本100名城スタンプ No.39 ≪第32番春日山城≫(2019.08.23)
- 日本100名城スタンプ No.38 ≪第37番一条谷城≫(2019.08.22)
フレスコ画も彫刻も素晴らしい!
ゴシック様式とバロック様式の違えさえわからなくて淋しいかぎり。
これほどの教会や修道院があるのに過半数が無宗教というのは不思議ですね。
数百年のキリスト教の歴史がソ連の侵攻によって数十年で変化したとは驚きです。
投稿: Tompei | 2010/07/30 17:16
絵はがきのように美しい!
私もゴシックが、どう変わってバロックになったのかよく解らないのだけど
歴史のある国の建造物ってすばらしいですね。
それと改装って言う発想はホントにびっくりでした。(笑)
無宗教の人が多いからビールとは。(笑)
でも、おいしければヨシですよね!
投稿: 陶片木 | 2010/07/30 18:08
あれ、お昼の写真はなし?
ビールのお写真は?
修道院でビールとは・・・
無宗教が6割以上というのもびっくりです。
モーツァルトが弾いたというパルプオルガン、同じ空間に立ったと思うと感動しませんでしたか?お写真だけでも感動させていただきました。
投稿: ぶんぶん | 2010/07/30 19:02
Tompeiさん、陶片木さん、ぶんぶんさん
こんばんは。コメントありがとうございます。
蒸し暑い夜ですね~。明日は猛烈な暑さになりそうですよ~
>Tompeiさん
なんとなく違うなぁ~なんて感じでどうでしょ^^?
多分住んでる人たちも気にしないで暮らしてる気がする。
>ソ連の侵攻によって数十年で変化したとは驚きです。
それだけが原因なのか・・・。不思議ですよね~
キリスト教に人を惹きつける魅力がなかったってことなんでしょうね。いろいろ興味は尽きませんでした。
>陶片木さん
>改装って言う発想は
そうなんですよ。時代時代でどんどん改装しちゃうらしいです。
すごいですよね~
修道院のビールねえ。ホント美味しかったの~
>ぶんぶんさん
>同じ空間に立ったと思うと感動しませんでしたか?
言葉もなく涙でそうでした。ああ、ここにモーさまがぁって^^
ビールのお写真は今しばらくお待ちを(って、出し惜しみ^^;;)
投稿: 桜桃 | 2010/07/31 00:47
こんにちは!
ブログベットから時々足跡つけてくださっているんですね。
6月に100番目のキリ番つけていただいていました。ありがとう!
んでもって、Twitterでフォローしてくださった人ですね。今気が付きました。
ヨーロッパに旅行されたんですか...いいなぁ~
すごいなぁ~って、思いながら見ています。
投稿: やっちゃん | 2010/07/31 00:52
やっちゃんさん
ようこそお越し下さいましてありがとうございます。
こちらこそ、ずっとロムばかりで失礼しておりました。
チェコ、もうきっと絶対行かない場所だと思ってしつこく細々と更新してきます。よろしくお付き合い下さいませ。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
投稿: 桜桃 | 2010/07/31 10:16
祭壇の彫刻の写真や、天井のフラスコ画の写真なんかは1280×1024ぐらいで見たいですねぇ。凄いですねぇ。ん4枚目の右側にキリストが・・。正面の豪華な彫刻は祭壇ではなくパイプオルガンの装飾ですか?なんにしろ凄いですねぇ。彫刻一体、絵画一面ずつゆっくりみたい感じです。
投稿: 惑 | 2010/08/01 00:22
惑さん
今日も蒸し暑いこちらです・・・。ホントに暑いの(涙)
コメントありがとうございます。
>正面の豪華な彫刻は祭壇ではなくパイプオルガンの装飾ですか?
写真と文章がまぎらわしかったですね。後で訂正しておきますがこれは祭壇です。本来ローマカトリック教ではマリア像のはずが、キリストの十字架の像なんですって。いろいろ??なチェコの宗教事情でした。
重くて大変だったけど、定額給付金クンを連れていってよかったです。イタリアの時と全然写真が違うので^^
投稿: 桜桃 | 2010/08/01 16:20