アンコール遺跡&ホーチミン6日間の旅 その3 ~シェムリアップ~
その2の続きです。
1月24日(木)。カンボジア、シェムリアップ。
アンコールトム(バイヨン寺院「クメールの微笑み」→バプーオン→ピミアナカス寺院→象のテラス)→→タプロー→→昼食:カンボジア料理→旦ホテルに戻って休憩(暑いからね)→→アンコールワット見学:西塔門→第一回廊→第二回廊→第三回廊→→プレループでサンセット→→夕食:アプサラダンスショーとカンボジア料理
アンコールトムは、東を向いているので午前中に。アンコールワットは、西方浄土を目指す方向に立てられていますので、西日の当たる午後に回って次の朝、サンセットを見に再度訪れるというメニューです。
アンコール遺跡群の略図です(旅行サイトからお借りしました)
↑北
アンコールワット
←北
まずは、ホテルの朝食。
ロニアット・アエック(カンボジアの木琴)の生演奏。美しいお嬢さんです。
8時、いよいよアンコール遺跡に出発です。
車窓から数枚。
中心を流れる川は濁っていましたが十数年前までは水は綺麗だったようです。内戦終結後、観光立国となった今、観光客が増えるにつれ濁ってしまいました。下水道整備はまだまだです。
右端、ジャヤヴァルマン7世病院。小児病院で外国の援助で建設運営されています。16歳以下は無料。一日子供の患者が400人近く受診するそうです。かなり遠くからもバイク!に子供を乗せて診察にきます。
お医者さんにみてもらえない子どもも大勢いるのです。そして高齢者は。
ガイドさんによると。
車窓からみて下さい。お年寄りがいないでしょ?
高齢者は具合が悪くても外に出られないし医者にもかかれないので家にこもっているそうです。そして、中年男性は少ない。ポルポト政権下での内紛、大量虐殺などでそもそも人口が少ないのだそうです。
車窓からの風景は、20代、30代の男女が大勢バイクを走らせています。若い世代は確実に増えているように思います。これからどう発展していくか、が課題なのでしょう。
観光だけでは貧しさからは脱却できない。教育が必要だと思います。
学校は、二部制。就学率は30%。午前の部4時間、入れ替え制で午後4時間。そして残りの時間は子どもも労働力となります。
通っている子は制服も支給されますし、学校自体は外国の援助で素晴らしい建物です。
でも、そもそも、親が子どもを学校に通わせない。労働力にしてしまっている。または放置。親世代への教育も必要なのかもしれませんが、先進国と呼ばれる私たちが言うべきことなのかどうか。堂々巡りになります。
また、指導する人が育っていないという問題もあるようです。
ガイドさんは日本語がとても上手だったのですが、どこで勉強したのか伺うとお寺だそうです。日本の江戸時代で言う寺子屋みたいなものでしょうか。日本人講師は授業料が高くて払えないのでそういうところで勉強したそうです。
ガイドさんは多分、カンボジアでは高給取りだと思います。教育を受けた人と受けない、受ける必要性を感じない、知らない人との差は今後ますます広がるのではないでしょうか。
息子曰く、これが文化人類学の永遠のテーマだとかなんだとか??
とにかく子ども病院に溢れる人、学校に行かずにうろうろしている子どもたち。それを眺めている大人たちの姿を車窓からみつつ複雑な思いアンコールワットへ向かいます。
続く。
アンコールに到着するまでにすでに記事が三つ。終わるんだろうか・・・。気長におつきあい下さい。
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コメント
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お年寄りが街にあふれかえってるのは、安心(幸せ?)の象徴なんですね。
観光に行って、色々と深い問題に触れていますね…
投稿: ゆれい | 2013/05/26 08:43
長くなっても、詳細旅行記大好きです!
楽しみに待ってます(^_^)
投稿: 金木犀 | 2013/05/26 11:05
ゆれいさん、金木犀さん
こんばんは。コメントありがとうございます。
>ゆれいさん
日本人は元気なばーさん、じいさん、おばさんが闊歩してるでしょ、町を。幸せなことなのかな。日本は超高齢社会へまっしぐらだけど。
いろんな意味で刺激的は旅行でした。
>金木犀さん
終わらない~。
間空いたから余計、だらだらと思い出しつつになってる。
おつきあいよろしくお願いします^^;
投稿: 桜桃 | 2013/05/27 00:22